定期考査を手軽に,効果の高い学習教材にする!
 第2回 〜記述問題の虜にさせる~

授業改善・コラム
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こんにちは、はなまるです!  いつもご覧いただきありがとうございます。

前回のお話

前回の記事 [定期考査を手軽に,効果の高い学習教材にする!] では

  • 定期考査は生徒が意欲的に取り組む絶好のチャンス
  • 使用している問題集の一部を改変する
  • 改編するポイントがわかっていれば簡単に問題パターンを増やせる

そんなお話をしました。今回はその続きです。

定期考査を使って記述力を磨かせる

私,はなまるは記述問題が大好きです。それは解くのも,解かせるのもです。その生徒の理解の程度を測るのにも,その生徒の理解を深まらせるにも,大切だと考えています。

しかし,実際には記述問題を日々取り組ませるのは大変ですし,それをいちいち添削していると時間がいくらあっても足りません。

しかも,記述問題はポンっと問題を出して「はい,書いてね」ではなかなか生徒は取り組んでくれません。テキトーに書くか,空欄で出すか,どっちかに終わってしまうことが多いです。

記述問題を解くためには

  1. 問題文で何を問われているのかを理解する
  2. 解答に必要な情報の準備
  3. 準備した情報を適切な順番でつなげる
  4. 文意が伝わるように文章を構築する

少なく見積もってこれだけの作業が必要です。文章問題が得意な人はこれをほぼ無意識にできてしまっているということが多いです。

生徒がどの段階でつまずいているかはいろいろで,空欄で出してくる生徒は1,2でつまずいていることが多く,何言ってるんだかわからない解答を書く生徒は2,3でつまずいていることが多く,惜しくも減点という生徒は3,4あたりが課題という私見しています。

特に1学年や2学年,学校のレベルが中堅程度だと完答までいきつく生徒の方が少ない場合が多いですね。

そこで,私は記述力のトレーニングをするために定期考査を活用しています。

理由は前回申し上げた多通り,生徒の意欲が高まるタイミングだからです。

しかしいきなりテストで出しても,どうせ白紙で出てくるんじゃないのか…?

テストで出すために相当日々練習させているんじゃないか…?

そんな不安な声が聞こえてきそうです笑

しかし心配ご無用です! 日常的に記述問題をやらせていないわけではありませんが,基本は通常の授業のままでOKです!

それで本当にできるのか…? どうやってやるんだ…?

やり方は簡単! 問題文を事前にリークしてしまえばいいんです!

記述問題に超意欲的に取り組ませるためにテスト問題をオープンする

そんなことをしたら満点取れてしまうのでは!?

とお思いの先生もいるかと思います。しかしよく考えてください。

先生の中には, 「ここ重要だよ」 「ここテストに出すよ」と伝えている人も多いのではないでしょうか? 生徒はそれを完璧に解答していますか?

私はそれを記述問題についてやっているだけなのです。

しかし,一般的にやられている「ここテストに出すよ」と違うのは,それを言ったところで答えが与えられているわけではない,ということなんです。

「ここ出るよ」は重要語や事柄に使うことが多いですが,記述問題はあくまで問題なので解答は自分で用意しないといけないわけですね。

百聞は一見にしかず。私が作成しているテスト範囲告知の文書をお見せしましょう!

私がとある高校一年生の定期考査で告知したテスト範囲です。

見てください,記述問題8つの問題文を隠すことなく公表しています!

ちなみに記述問題の配点は,テスト全体の20%~30%にしています。

こうすると,生徒は何を勉強すればいいかまるわかりな上,配点が大きいので無視することはできず,生徒は一生懸命解答となる文章を用意するわけです。

そして,私が指示したわけでもないのに,自分の書いた文章を添削してもらいにくるわけですね。

そういった生徒に指導するときには,答えは教えずに各問題で書いてほしい「必要事項」の過不足だけ教えます。文章の手直しはしません。口頭で伝えるだけです。生徒はそれをメモにとります。

例えば1の問題でしたら,「膜構造を持った細胞小器官の有無」が書けていればいいので,それが不足していたら助言。足りていたらOKを出します。時間に余裕があるときは,助言をするのを少しこらえて,そのキーワードを自分で言えるよう問答して誘導します。

このようにすると,生徒はその助言を元に自分の文章を直そうとします。多い生徒だとテスト前に3回くることもあります。

この,自分の文章を直すという段階がすごく大切ですね。

生徒が自発的に記述文書を書き直すようになる

模試を受けて,自分の答案が返ってきた後,記述問題をもう一回解きなおしてみる生徒がどれだけいるでしょうか?

とりあえず解いて,採点してもらって,「あー何点もらえたー」と言って終わりにしていませんか?

記述問題は自分の考えをアウトプットする場ですから,それが〇でなかったら,なぜ〇でないのか? どうすれば〇をもらえるか? を考えて,理解していかないと何のプラスにもなりません。

しかしそれが理想だとしても,生徒の立場からすればもう一回面倒くさい記述問題に取り組もうとは,なかなか思えないものです。

そんな中でも,このように自ら助言を求める環境づくりをすることで,生徒は自発的に,文章記述をよりよいものにしようと努力します。

テストの度にこの経験を積ませておくことで,自分が作った記述に責任感を持つようになりますし,文章問題に取り組むことが当たり前になります。

記述問題を忌避するどころか,目を輝かせて取り組む生徒たちが増えます。他の先生から聞いた話によると,テスト前には昼休みや放課後に私を探し回っているそうです。

精一杯書いた文章が「うーん,ダメ,一言足らない」と言われれば全力で悔しがりますし,

逆に手直しした文章が「うん,ぐっとよくなったね。OK」と言われれば全力で喜びます

この過程を,生徒から忌避されやすい文章問題でできるのが,この手法の一番の効果ですね。

テスト前にきちんと文章ができあがっていれば,あとはテストでアウトプットするだけです。

しかし,せっかく作った文章です。なんとしても正答したい。

文章をアウトプットするためには,まず入念にインプットする必要がありますから,生徒は自分で作った文章をしっかり読み込んで覚えます。

テスト直前には,生徒が自分のノートに書いたその文章とにらめっこしているのを見ます。

しめしめ。

といった具合ですね。

教科書の文章や問題集の解答をしっかり覚えこまないような子でも,自分で作った愛おしい作品ですから,しっかり覚えようとします。そもそも自分で書いた文章ですから,そんなに苦労しなくても覚えられます。これもよい効果です。

日々これを行っている生徒は, まず記述の苦手意識がなくなっていき記述問題を空欄で済まさないようになります。 そして文章構築の訓練を積めるわけですから,徐々にですが記述問題ができるようになっていきます。

生徒が嫌がる記述問題を,意欲的に取り組ませたいと思っている先生はきっと多いと思います。

そんなとき,こんな方法を試してみてはいかがでしょうか?


次回は「問題に工夫を加えて 効果を波及&倍増させる 」

いかがだったでしょうか?

今回はまず,私がやっている実践の概要をお伝えしました。

次回はその詳細についてお話していこうと思います。

この記述問題をオープンにする方法ですが,ただ記述問題をオープンにしただけでは,意欲的な層だけが取り組む形に終わってしまったり,問題が物足りずに訓練にならなかったりしてしまいます。

ターゲットが難しいんですね。

しかし,問題の選び方や作り方うまく工夫すると,成績上位層だけでなく中位層や下位層の生徒にもそれぞれプラスの効果を波及させることができます

次回はそんな問題の精選方法についてお話をしたいと思います。

また次回も読んでいただけると嬉しいです!

ここまで読んでいただき,ありがとうございました!

次回の記事→ 第3回 〜様々な生徒に効果を波及&倍増させる ~

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